定番野菜と栄養パフォーマンス

データ収集と分析

A-1 「定番野菜」リスト

まずは野菜のリスト化です。年中入手できる基本的な野菜は、気象情報のように価格や品質が定点観測されているのでは?と考えました。そこで、分析情報を収集するときに便利な用語、「市場」を使います。

情報収集の開始は、インターネット検索「野菜 市場価格」です。すると、農林水産省が青果物の卸売価格を日次公開しているページにたどり着きました。農林水産省「青果物卸売市場調査(旬別卸売数量・価格動向)」です。

今回のテーマは、ここで公表されている青果物の14品目(だいこんにんじんはくさいキャベツほうれんそうねぎレタスきゅうりなすトマトピーマンばれいしょさといもたまねぎ)を対象として進めていきます。

A-2 直近の価格推移

続いて調べることは、季節的変動の有無として、市場価格の推移です。

A-1の出典情報から直近の卸売価格推移が分かります。14品目の価格を相対的に評価することができます。直近1年間分の卸売価格の平均値(円/kg)をX軸に持ってきました。

線グラフのテーマ「青果物14品目の直近1年間の卸売価格推移(農林水産省「青果物卸売市場調査」を元に独自作成)」。直近1年間分の卸売価格の平均値(円/kg)をX軸に持ってきました。
図2.青果物14品目の直近1年間の卸売価格推移(農林水産省「青果物卸売市場調査」を元に独自作成)
14品目年間平均
卸売価格
最高値(月)最安値(月)
はくさい62円/kg123円
(2022/4)
33円
(2021/12)
キャベツ84円/kg122円
(2022/4)
52円
(2021/12)
だいこん105円/kg161円
(2022/7)
47円
(2021/11)
にんじん125円/kg217円
(2022/9)
64円
(2021/10)
レタス185円/kg319円
(2022/2)
102円
(2022/7)
ばれいしょ188円/kg272円
(2022/3)
91円
(2022/7)
たまねぎ198円/kg348円
(2022/4)
113円
(2022/9)
きゅうり301円/kg452円
(2022/2)
193円
(2022/6)
さといも328円/kg597円
(2022/6)
254円
(2022/4)
なす370円/kg485円
(2022/2)
243円
(2021/10)
ねぎ382円/kg575円
(2022/8)
262円
(2021/11)
トマト404円/kg574円
(2021/11)
296円
(2022/7)
ピーマン468円/kg857円
(2022/2)
222円
(2021/10)
ほうれんそう550円/kg963円
(2021/8)
346円
(2022/3)
表1.青果物14品目の直近1年間の卸売価格の代表統計値(農林水産省「青果物卸売市場調査」を元に独自作成)

図2.と表1.から気づいたこと:

  1. 「ほうれんそう」の高価格:最安値の値も全体的に高い。
    別途調査を進めると、ほうれんそうの収穫工程に機械の取り込みが難しいとのことで、原価を下げることができないことに由来する。価格を意識してほうれんそうを購入する際には、冷凍品や野菜の直売などを検討してもいいかもしれません。
  2. 「はくさい」の低価格:冬の印象が強い「はくさい」ですが、年間を通して安定的に安いことがわかります。とはいえ、夏の野菜売り場で見かけないような。。。
  3. 根菜系が相対的に安価な傾向がある